復活したインバウンド。街中で訪日外国人を目にする機会も多くなりました。コロナ禍で落ち込んだインバウンド消費を取り戻すべく、多くの企業、自治体がインバウンド向けマーケティングに力を入れています。
ここからのV字回復を大きいものとするために、まずは訪日の傾向を知っておく必要があります。今回は、ベトナム人の訪日がどのシーズンに多いのか、ご紹介します。
▶︎訪日外客が多いのはいつ?
訪日外国人全体の傾向を見ると、7月が1番多く、それに4月が続きます。
7月は夏のバカンス、4月は桜需要での訪日です。10月は紅葉、12月は雪と、シーズンごとに訪日の需要は異なりますが、国別に見ると国ごとの特徴が見えてきます。
ターゲットの祝日や長期休暇なども踏まえ、さらには各国の人々が日本の何に魅力を感じるのかがインバウンドマーケティングの重要なポイントとなります。
順調に直行便の運行も戻りつつあり、今後のインバウンドV時回復の数字が大きくなるよう、早めに対策を進めておく必要があります。
▶︎月別訪日ベトナム人数のグラフからわかる傾向
先ほどの訪日外客全体のグラフと比べると、ベトナム人の訪日傾向はやや異なっています。まず第1のピークは4月。第2のピークは10月です。
4月は桜需要はもちろんですが、その他、留学や就職などに伴う訪日が増えるのが要因の一つです。
10月は紅葉目的の来日が増えます。桜や紅葉など、自然を愛するベトナム人ならではの訪日目的ですね。
また、日本に住む家族や友人に会うために、観光を兼ねて訪日するベトナム人も年々多くなっています。
コロナ禍で激減した訪日外国人ですが、その中でもベトナムは訪日数トップとなっていました。観光だけではなく、日本での就職や留学が目的の訪日も多いためですが、今後のインバウンドを考える上では、訪日、在留の両面でのマーケティングが必要でしょう。
戻らない中国人観光客に代わり、経済成長著しいベトナムからの訪日に期待が集まっています。
ここで注目すべき点がもう1点。2023年1月の訪日ベトナム人数が、コロナ前の2019年同月期と比べると+45%増となっています。コロナ前よりも訪日が増えていることに驚きですね。この数字を見て、インバウンド業界ではますますベトナムへの注目が高まったようです。
▶︎訪日ベトナム人に向けた施策を行うにあたって
訪日観光客へのアプローチはもちろんですが、在留ベトナム人へのマーケティングも軽視できません。在留ベトナム人は、今や中国に次いで2番目の多さです。自社商品や観光PRなど、認知拡大やマーケティングの対象として、見逃すことはできません。
横のつながりが強いベトナム人は、世界中でも屈指のSNS好きとして知られています。総人口の71%がSNSユーザーというから驚きです。訪日旅行前の情報収集源はSNSが第一位。SNSでの適切な情報発信がポイントです。観光に来る訪日ベトナム人も、日本に住むベトナム人の発信する情報などをチェックしています。
つまり、ベトナム人に向けてのマーケティングは、訪日・在留両面でのマーケティングが重要になってきます。
また、発信したい情報の種類によって、タイミングも重要です。観光であれば、やはり4月や10月の訪日に向けて。在留向けであれば、新生活やボーナス、日本の休暇に合わせて。
ベトナム人向けの施策をお考えでしたら、ぜひ一度LocoBeeにご相談ください。より良い時期とターゲットへ届ける方法など、最適なご提案をさせていただきます。