訪日ベトナム人が増える時期と人気の日本の観光名所を徹底解説
訪日ベトナム人情報

街でキャリーケースを引いている外国人観光客とすれ違うことも増え、インバウンドの急速な復活を肌身で実感しているという人もいることでしょう。アジア圏のなかでも、ベトナム人の訪日数の伸びは、目を見張るものがあります。ここでは、訪日ベトナム人が増える時期や訪日が増加する背景について解説した上で、季節別の人気の日本の観光名所をご紹介します。訪日ベトナム人への適した施策を知り、インバウンド対策の役立つヒントになれば幸いです。

外国人観光客の多い月、少ない月

インバウンド需要を理解する上では、外国人観光客が多い時期と少ない時期についての知識を身につけることが大切です。月別の動向を分かりやすく説明しましょう。

ハイシーズンは、7月と4月

外国人観光客の傾向を月別に見てみると、訪日の一番のピークは夏のバカンスシーズンにあたる7月、つづいて桜需要での訪日が増える4月となっています。また、紅葉が見頃を迎える10月や、雪の季節である12月も、外国人観光客に人気の時期です。現在は、コロナ禍からの回復途上にありますが、今後もピーク月の傾向が大きく変わることはなく、7月や4月に外国人観光客が多い傾向が続くものと予測されます。

春節の時期に必ずしも外国人観光客が増えるわけではない

ひとつ覚えておきたいのが、旧正月にあたる春節の時期は、さほど外国人観光客の訪日が急増するわけではないという点です。日本でお正月には実家に帰省して過ごすことを優先させる人が多いのと同様、海外では春節は旅行に出掛けるよりも家族や親戚で集う機会として捉えている人が多い傾向が見受けられます。もちろん、一部には日本を含めた海外に出掛けるという選択をする人もいますが、必ずしも海外に目を向ける人ばかりではないということを認識しておきましょう。

訪日ベトナム人観光客の多い月、少ない月

外国人観光客のなかでも、訪日ベトナム人観光客には、どのような傾向があるのでしょうか。訪日ベトナム人観光客に関しては、上記で述べた一般的な外国人観光客の動向とは、やや異なる部分があります。

訪日ベトナム人のピークは1~4月と10月

訪日ベトナム人がもっとも多い時期は1月~4月、つづいて10月です。ベトナムから訪日する人には、観光以外に、留学や就職で訪日する人が多いのが特徴です。4月は、観光客が桜需要で増えるだけでなく、新年度に合わせた留学や就職での訪日が増えることから、訪日ベトナム人がもっとも増える月となっています。10月に関しては、桜に劣らぬ人気を誇る紅葉を目的に観光客がベトナムから訪れます。自然豊かな環境で生まれ育ったベトナム人は、自然に対して深い愛情を持っているのが特徴です。自然が大好きなベトナム人にとって、日本の紅葉は世代を問わず、訴求性の高い観光コンテンツです。また、留学や就職によって日本で暮らすベトナム人が多い時代、ベトナムから家族や友人が観光も兼ねて日本に遊びに来るというケースも増えています。

コロナ前とコロナ後の傾向の違い

実は、訪日ベトナム人観光客の傾向は、コロナ前とコロナ後で多少変化しています。コロナ前にあたる2019年までは、4月がピーク期で、年間を通して需要が落ち込まないのが特徴でした。コロナ後の2023年になると、訪日数のピークは2月、その次に僅差で4月となっています。旧暦で新年を祝うベトナムでは、1月末〜2月はじめ頃がテトと呼ばれる旧正月にあたります。テトの正確な日にちは、毎年ベトナム政府が前年の秋に発表し、2024年は2月10日(土)がテトでした。テトの前後の7日間は、テト休暇となっており、長期休暇を利用して訪日するベトナム人がいることが、2月の訪日数の増加に結び付いています。1~4月頃の冬から春に掛けての比較的長い時期に安定して訪日客が多く、春季だけでなく、冬季の人気も高まっている傾向が認められます。

ベトナム人観光客の訪日が増加する背景

つづいて、ベトナム人観光客の訪日が増加する背景についてお話ししましょう。経済成長が著しい、ビザの緩和、直行便の増加、SNSによる情報発信、という4つのポイントを挙げて説明します。

経済成長が著しい

ベトナムからの訪日客が回復している背景には、ベトナムの経済成長が著しいという点が挙げられます。2022年のベトナムのGDPの伸び率は、前年比約8%を越え、経済が上昇傾向にあります。経済発展とともに所得の高い富裕層が生まれ、海外旅行に行くゆとりのある層が多くなっていることが、ベトナム人観光客の訪日数の増加にも繋がっています。

ビザの緩和

ベトナム人観光客の訪日が増加する背景には、ビザの緩和とも密接な関係があります。2014年に、親族・知人訪問、個人観光、商用等の一般数次ビザの発給要件が大幅に緩和されたことで、従来よりもベトナム人の訪日のハードルが低くなりました。また、2023年11月には、ベトナムの訪日観光客に対して、電子ビザの発給が開始されました。電子ビザの発給によって、ビザの手続きがよりスムーズに行えるようになり、入国手続きの負担が軽減されました。なお、電子ビザの発給は、パッケージツアーの参加者向けであり、個人の旅行客には適用されません。

日本-ベトナム間の直行便の増加

日本とベトナムを結ぶ直行便が増え、移動手段がさらに充実したことも、ベトナム人の訪日観光客が増えている一因です。直行便であれば、6時間程度で移動ができるため、フライト時間がさほど長くありません。2018年にLCCのベトジェットによる日本-ベトナム間の直行便の運航が始まり、リーズナブルな価格帯のフライトの選択肢が広がったことも、ベトナム人が訪日しやすくなった理由のひとつです。

SNSによる情報発信

SNSによる情報発信も、ベトナム人が日本に興味を持ち、訪日をするきっかけとなっています。ベトナム人は、若い世代を中心に、FacebookやTikTokを活用している人が多く、インフルエンサーとして活躍している人も少なくありません。日本の企業や個人が発信する情報に加えて、留学や就職で訪日しているベトナム人からの情報、インフルエンサーが発信する情報など、実に多様な情報が訪日ベトナム人観光客に大きく影響を与えています。

ベトナム人の春の訪日時期に人気の観光スポット

ベトナムからの訪日観光客のピークである4月は、日本では桜の季節にあたります。実は、桜はベトナムにも咲き、ハノイでは桜祭りが開催されるほど、人々から愛されている花でもあります。ここでは、ベトナム人の春の訪日時期の定番人気の観光スポットである桜の名所に加えて、SNSで一躍注目を集める藤の花の名所など話題性のあるスポットをご紹介しましょう。

六道の堤(長野・伊那)

2023年春、JNTOによるベトナム市場のFacebookやInstagramに桜の季節の写真が投稿され、ベトナム人から大きな反響を呼んだのが、六道の堤です。日本各地の複数の桜の名所が投稿されたなかでも、特に人気が高く、3,800件以上のいいね!が付きました。

長野県伊那市にある六道の堤は、元々は江戸時代に築かれた農業用貯水池です。高遠エリアの固有種であるタカトオコヒガンザクラなど、およそ120本の桜が堤の周りに溢れんばかりに咲き誇ります。堤の水面に桜が映りこむ景色に出会えることもあり、フォトジェニックなスポットとして注目を集めています。SNSが定着しているベトナム人にとって、いかに写真映えするスポットに巡り合えるかは、旅行先を選ぶ上で一つの重要な要素となっています。六道の堤は、写真映えを重視する訪日ベトナム人観光客のニーズに合うスポットと言えるでしょう。

上野恩賜公園(東京)

訪日ベトナム人観光客には、ゴールデンルートと呼ばれる東京から大阪に掛けてのルートを旅する人が多数存在します。東京でお花見をする訪日ベトナム人観光客がよく訪れるのが、上野恩賜公園です。東京駅や新宿駅といったターミナル駅からもアクセスしやすい上、上野駅を降りればすぐに公園が広がっているため、初めて海外から訪れた人でも迷わずに辿り着きやすい立地も、上野恩賜公園の魅力です。

上野恩賜公園内には、ソメイヨシノやヤマザクラ、カンヒザクラといった複数の桜の木がおよそ800本あり、例年3月~4月頃にかけてお花見が楽しめます。桜が見頃の時期に合わせて、「うえの桜フェスタ」と呼ばれる桜まつりが開催されます。2024年には、3月22日から4月7日にかけて、上野恩賜公園の竹の台広場を会場として桜フェスタが開かれました。インバウンド客には、ぼんぼりが吊るされた夜桜が、日本的で美しい景色として人気です。

また、フェスタ会場には数多くの屋台が並び、たこ焼きや焼き鳥といった日本のB級グルメを買って食べることができます。訪日ベトナム人観光客には、日本で親しまれているグルメに興味を持って訪日する人も多いため、屋台で何かを買って食べることが、かけがえのない貴重な旅先での体験のひとつとなります。

あしかがフラワーパーク(栃木・足利)

「あしかがフラワーパーク」は、2014年にCNNの「2世界の夢の旅行先10ヶ所」に選ばれ、大藤が取り上げられて以来、訪日外国人の注目スポットとなっています。SNSで情報が拡散され、訪日ベトナム人観光客にも、藤の時期に合わせて「あしかがフラワーパーク」を訪れる人が数多く見受けられます。

「あしかがフラワーパーク」の藤の見頃は、4月中旬から5月中旬ごろです。栃木県指定天然記念物でもある樹齢160年の大藤の迫力ある藤棚をはじめ、うす紅藤、白藤、きばな藤といった様々な種類の藤が楽しめるのが魅力です。また、ふじのはな物語と呼ばれる藤祭りの期間には、ライトアップも実施されています。幻想的でフォトジェニックな景色に出会えることから、SNS映えのする景色を求める訪日ベトナム人観光客に支持されています。

ベトナム人の夏の訪日時期に人気の観光スポット

自然を愛するベトナム人は、夏の訪日時期には、大自然を満喫できる観光スポットを好んで訪れる傾向が認められます。日本のシンボルとして知られる富士山、美しいラベンダーが咲き誇る富良野、という2つの人気観光スポットをピックアップしてご紹介します。

富士山(山梨・静岡)

2014年に世界文化遺産に登録された富士山は、山そのものだけでなく、周辺エリアにも複数の魅力的なスポットが充実しています。東京と大阪を結ぶゴールデンルート上にある、東京から日帰りで行ける、といったアクセスのしやすさも、実際に富士山を訪れる外国人観光客が多い理由のひとつです。どの季節であっても人気の観光スポットですが、登山道五合目から山頂までの開山期間については、例年7月上旬から9月初旬までに限定されています。外国人観光客のピークにあたる夏のバカンスシーズンと重なっていることもあり、夏には特にインバウンド客の姿が増えます。

大自然を感じられるスポットとして訪日ベトナム人観光客に人気があるのが、富士山の伏流水を水源とする湧水池である忍野八海や富士五湖です。また、新倉富士浅間神社の五重塔と富士山をセットで眺められる新倉山浅間公園は、SNS映えのする日本らしさあふれるスポットとして、訪日ベトナム人観光客の心を掴んでいます。家族連れや若い世代のベトナム人には、加速度世界1を誇るコースター「ド・ドドンパ」をはじめ、スピード感のあるアトラクションが充実している「富士急ハイランド」も人気です。

ファーム富田&四季彩の丘(北海道・富良野)

大自然やグルメといった様々な魅力を持つ観光地である北海道は、国内でも訪日ベトナム人観光客の数が伸びているエリアです。豊かな自然に恵まれた富良野・美瑛エリアには、夏場になると、ラベンダーの花が咲き誇ります。国内のラベンダーの観光農園の先駆けでもある「ファーム富田」では、園内を巡るラベンダーバスが運行されています。英語のアナウンス放送も行われているため、日本語があまり得意ではない訪日ベトナム人にとっても内容が理解しやすく、気軽に観光を楽しめます。園内には、ラベンダーソフトクリーム、ラベンダー味のチーズケーキといったラベンダースイーツを提供するカフェもあり、旅先ならではのおしゃれな味に触れられるスポットとしても評価されています。

美瑛町にある「四季彩の丘」の展望花畑では、夏場のグリーンシーズンには、ひまわりやマリーゴールドといった色鮮やかな花々が一面に咲く雄大な景色を眺められます。30~40種の花が植えられていて、例年5月から10月下旬にかけての比較的長い時期に花を楽しめます。なかでも多くの花が咲き乱れるのが、7月下旬~9月下旬です。避暑をしながら、まるでパッチワークのような色とりどりの花畑を愛でることができる「四季彩の丘」は、自然とのつながりを求めて訪日するベトナム人のニーズに合う観光スポットです。

ベトナム人の秋の訪日時期に人気の観光スポット

訪日ベトナム人観光客のピーク時期のひとつでもある秋は、紅葉の絶景スポットに出掛けて、ベトナムでは味わえない四季の表情を楽しみたいと考えるベトナム人が多くなります。紅葉スポットのなかでも、特に訪日ベトナム人観光客に人気のあるスポットを3つご紹介しましょう。

箕面大滝(大阪・箕面)

インバウンド客が多い大阪府には、道頓堀や梅田といった都市部ならではの活気あふれるエリアだけでなく、大自然に触れられるスポットも点在しています。紅葉スポットしては、箕面市にある箕面大滝が挙げられます。「日本の滝百選」に選ばれている箕面大滝は、落差が33mのダイナミックで雄大な滝で、箕面国定公園内にあります。箕面大滝の最寄り駅である阪急箕面駅からは、約40分で大滝まで到着します。駅前にはお土産物屋やグルメを扱うお店が並び、10~15分ほど歩けば、箕面国定公園の入り口にあたる一の橋に辿り着きます。参道のグルメで人気なのが、もみじの天ぷらです。もみじの天ぷらは、塩漬けにした紅葉の葉を甘めの天ぷら粉をまぶして、からりと揚げたもので、かりんとうによく似た手でつまんで食べられるお茶菓子です。一の橋を過ぎてからは、水辺ならではの涼やかな景色が広がる箕面川沿いに進んで、箕面大滝を目指すことになります。勢いよく流れ落ちる箕面大滝と紅葉の織り成す秋ならではの景色は、自然を愛するベトナム人の心にも響く景色です。

箕面大滝のある箕面市は、古くから温泉地としても親しまれてきました。日本独自の温泉文化は、訪日ベトナム人観光客にとって、人気の観光コンテンツのひとつです。自然豊かな景色に包まれながら、紅葉狩りと温泉の両方を楽しめるところは、箕面大滝周辺に訪日ベトナム人観光客が注目する理由となっています。箕面温泉スパーガーデンは、よしもとのお笑いなどのエンタメも楽しめる複合温泉施設で、館内でリラックスして過ごせることから、湯治への憧れを抱くベトナム人に喜ばれています。

奈良公園(奈良)

仏教徒が多いベトナム人には、訪日時に伝統的な寺院建築に触れたいと考えている人も多数いるものです。奈良公園は、歴史ある神社仏閣が見られるだけでなく、鹿との触れ合いができるスポットとして人気を集めています。近年は自動販売機で鹿せんべいを販売しており、鹿に鹿せんべいをあげるという珍しい体験を誰もが気軽に楽しむことが可能です。

広大な敷地を持つ奈良公園は、紅葉の名所としても知られています。紅葉をバックにした写真や鹿と一緒に遊んでいる写真を撮り、#naraparkとタグ付けしてInstagramなどのSNSに投稿する訪日ベトナム人観光客も少なくありません。園内にある猿沢の池は、池の周りを囲む柳の木が有名ですが、秋には紅葉も楽しめます。池の水面に興福寺の五重塔と紅葉が映りこむ景色は、幻想的で古都ならではの風情が感じられ、訪日ベトナム人観光客にも人気です。

高尾山(東京)

高尾山は、2007年にミシュラン観光ガイドで三つ星を獲得して以来、外国人観光客からの注目度が上がっています。登山者数年間300万人は、世界一を誇る数字であり、世界的に認知度の高い山と言えるでしょう。東京都心部から電車で1時間ほどでアクセスできる利便性の高さもあって、訪日の際に訪れるスポットのひとつとして高尾山を選ぶ訪日ベトナム人観光客が多いです。標高599mの低山であり、登山初心者でも気軽に山歩きを楽しめる山です。

高尾山の月別のケーブルカーの乗車数は、紅葉の見頃である11月が21%でもっとも多く、つづいて正月の1月が16%、新緑の見頃である5月が 10%でつづいています。このデータは、日本人と外国人利用客全体の数字ですが、外国人観光客のみの利用に限定しても、利用者数のピークに関しては同様の傾向が認められます。山頂はもちろんのこと、薬王院の付近、一丁平やもみじ台といった複数の紅葉のビュースポットがあって、SNS映えする写真が撮りやすいところも、高尾山の魅力です。

ベトナム人の冬の訪日時期に人気の観光スポット

自国に雪が降るエリアがほとんどないことから、ベトナム人には雪に対する憧れを抱いている人が多いです。冬に日本に来る場合、雪景色に出会えるスポットを優先的に探す傾向がみられ、雪の綺麗なスポットが人気上位にランクインしています。また、日本独特のお正月の過ごし方である神社での初詣に興味を持っている訪日ベトナム人観光客もみられます。人気のスポットから2つを厳選してお伝えしましょう。

伏見稲荷大社(京都・伏見)

伏見稲荷大社は、トリップアドバイザーのランキングで2019年までの6年間に渡って連続1位を獲得したインバウンドに王道人気のスポットです。千本鳥居と呼ばれる朱色の鳥居がずらりと並ぶ神聖な境内で写真を写してSNSに投稿するというスタイルは、訪日ベトナム人観光客にも普及しています。千本鳥居と並んで人気の撮影スポットとなっているのが、楼門と参道付近です。神社全体の雰囲気が伝わる写真が撮れることから、楼門へつづく参道を撮影するインバウンド客の姿をよく見かけます。千本鳥居がもっとも美しく見える時間帯は、早朝と言われています。できるだけ美しいSNS映え写真を撮りたいという訪日ベトナム人観光客には、初日の出に合わせて神社を訪れて初詣をする人もいます。

伏見稲荷大社のあるエリアは、決して雪の多いエリアではありませんが、その年の気候によっては、積雪を伴う雪が降るケースもあります。朱色の鳥居に雪が被っている様子は、非常に幻想的で神聖な空気感が漂っているものです。雪の伏見稲荷大社は、神社仏閣×雪という実に日本らしいものの組み合わせを愛でられることから、訪日ベトナム人観光客にとっても印象深い景色として記憶されることでしょう。

伏見稲荷大社は、公式ウェブサイトが多言語化対応しており、日本語・英語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)という4か国語に対応しています。また、神社への参道にある老舗商店街「稲荷繁栄会」でも、インバウンド対策に力を入れています。フリーWi-Fiの整備、日本語・英語・中国語の3か国語による商店街マップの作成を通して、訪日外国人が快適に観光をしやすい環境整備に努めています。

大通公園(北海道・札幌)

インバウンド客に人気の北海道エリアは、冬になると特に外国人観光客が増加する傾向が認められます。県庁所在地でもある札幌市は、特に外国人観光客が多いエリアのひとつです。札幌市内の大通公園は、東西に1.5kmの長さを擁する道路で、芝生や花壇が整備されていて、季節の移ろいを感じて過ごせるスポットです。

季節ごとに行われるイベントのなかでも、もっとも規模が大きいのが、2月のさっぽろ雪まつりです。雪まつり期間には、会場に雪で作られた大型の雪氷像が並びます。訪日ベトナム人観光客のハイシーズンである2月と重なっていることもあり、雪が珍しいベトナム人たちが、雪の魅力に触れられるイベントを求めて札幌にやって来ます。雪まつりの雪氷像は、かなり大型のものが中心で、初めて見た人はその壮大さに圧倒されることもあります。近年は、映像技術の発達とともに、夜になると、ライトアップに加えて、より幻惑的なプロジェクションマッピングも行われています。ベトナムでは見ることのない雪の持つ可能性の広さを体感できるさっぽろ雪まつりは、旅でワクワクするような貴重な体験をしたいという人のニーズに十分応えてくれるものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。訪日ベトナム人観光客の訪日時期には、いくつかの特徴があります。1~4月頃と10月がハイシーズンにあたるという基本を押さえた上で、インバウンド対策を練るようにしましょう。春には桜、秋には紅葉、冬には雪といった季節感を感じられるスポットに人気があるので、訪日ベトナム人観光客に対して季節感あふれる提案ができる素地を養っておくことが大切です。FacebookやTikTokといったSNSと親和性のあるコンテンツの作成によって積極的に情報をPRすれば、不特定多数の人の目に留まり、新規顧客の獲得に繋がることもあるでしょう。

 

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